エキシマレーザーでの視力回復の治療の認可が厚生労働省から出たのが2000年。レーシック手術の歴史はまだ浅く、導入したばかりの頃はレーシック手術に関して未熟な医師の執刀などにおいてさまざまなトラブルが発生していました。大切な目に関するトラブルは避けたいもの。少しでも知識をつけ、自分でもトラブルに巻き込まれないようにすることが大切です。どのようなトラブルがあるのか?またトラブルが生じたらどうすればいいのでしょうか?
レーシック手術においてトラブルが多いといわれるフラップ。フラップはマイクロケラトームという器具で、角膜にレーザーを照射するために、目の上にふたのようなものを作りますが、レーシック手術中に、角膜のフラップのふたがずれて新たな乱視が生じたというトラブル、角膜のフラップが外れてヒンジが作れないといったトラブル、または、フラップのヒンジの幅が大きすぎてレーザーを照射する範囲が充分に確保できない、というトラブルの声があります。
【事例】
30代男性。0.05だった視力がレーシック手術を受けて0.7まで回復。しかし1年後、乱視が気になりだし再手術を受けました。その時、フラップの炎症が起こり、視力は0.3までしか出ませんでした。治療により3週間後0.7まで視力回復したという事例があります。
【原因・対策】
視力回復のための近視矯正手術のはずが、レーシック手術中のこのトラブルは不正乱視や新たな乱視を発生させます。こういったトラブルを回避するためには熟練したレーシック手術を数多くこなしている医師に依頼することです。
レーシック手術中、レーザーの照射する位置がずれて、新たな乱視が生じた、視力が出ない、などのトラブルを体験したという話もあります。
【事例】
40代女性。レーシック手術中、赤い角膜の残像が気になり、目が動いてしまってなかなかレーザー照射がうまくいかなかったという例があります。事故にはつながらなかったようですが、レーザー照射時に目が動くのは危険です。
【原因・対策】
医師のレーザーに対する知識や技量不足はもちろん、患者さんの目の状態などによってもこういったトラブルは生じます。その日は手術を中止し、回復を待ってから再手術を行います。
レーシック手術は近視矯正手術といった視力回復にとても有用な手術である、危険性はない、などとレーシック手術のいい点ばかりを言い、レーシック手術を勧め、レーシック手術の後遺症や合併症などの説明をしないという医師もいます。
【事例】
40代男性。レーシック手術の利点ばかりを言い、その勧めにのせられて手術を受けました。手術後、視力回復するどころか乱視がひどくなり、再手術を受けても後遺症がひどくなり、1千万円の損害賠償請求をする裁判が行われたという例があります。
【原因・対策】
レーシック手術における医師の技量不足もあり、しかし、レーシック手術の後遺症について説明をしていないまま手術を勧めたことに対して説明義務違反が認められた裁判の事例です。レーシック手術を受ける際は、手術の後遺症や合併症に対してきちんと説明する、という医療機関を選ぶことが大切です。
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